家の耐火性能が高いと火災保険が安くなる仕組み
2020年04月29日マイホームの購入を検討している方が住宅を選ぶ場合には、値段や場所だけではなくさまざまな角度から検討して選ぶことが一般的だと考えられるのではないでしょうか。そのひとつとして住宅の耐火性能が高いかどうかということもあり、それによって直接的なメリットとしては火災保険が安くなる仕組みがあげられるのです。これは住宅金融支援機構などで調べると分かりますが、省令準耐火構造住宅としての耐火構造を持っている住宅であることが必要となります。
特にマンションのように鉄筋コンクリートで出来た高層の住宅でなければならないということはありませんが、特記仕様書に記されているようなさまざまな建設基準があってクリアしたものとなります。もちろん厳正な建設基準には厳正な承認が必要となるだけではなく、たとえば省令準耐火構造の仕様を有するプレハブ住宅であっても、選択する仕様によっては承認されないプレハブ住宅もあるため注意が喚起されます。
さて特記仕様書について中には知識が不足されている方もいるのではないかと考えられますが、住宅メーカーが出している標準仕様書以外に、それを補足しているのが細かい仕様を記している特記仕様書です。その内容によって省令準耐火構造として住宅金融支援機構が承認した住宅または工法が、火災保険の大幅な割引を受けられる耐火性能の高い住宅だといえます。
住宅そのものが燃えにくいうえに火災保険が最高半額に割引される可能性がある建物と聞けば、多くの方が自分の住宅はそれにしたほうが良いのではないかと考えることもあるのではないでしょうか。実際途中からそのような内容の話を知って、変更しようと考える施主の方もいないわけではありません。ところが建設予定の途中から火災保険の大きな割引を狙って仕様を変更しても、かえって全体の見直しなどに手間取ったり時間と費用が掛かる可能性があります。つまりそこまでして火災保険料の割引を受けたとしても、本当に施主にとってメリットになるかどうかをしっかりと考えてからのほうが良いようです。
なお省令準耐火構造の住宅については、住宅金融支援機構のフラット35サイト内を見ればおおよそのことは一般の方でも理解可能な部分もあります。しかし細かい仕様などはそれぞれの住宅メーカーに問い合わせるなどしなければ分かりにくいですし、素人である場合にはやはり専門家に頼るほうが間違いなく性能の良い住宅を手に入れることが出来るでしょう。