断熱材の費用を抑えた家は寒い!
2019年12月12日
建売住宅を購入する場合でも注文住宅であっても、断熱材がどれだけ使ってあるかによって価格は大きく変わってくるといっても大袈裟ではないことをご存知でしょうか。そもそも住宅は土台と屋根と柱と壁があれば、雨風を防ぐにはほとんど事足りるものです。しかし夏の暑さや冬の寒さを凌ぐにはそれだけでは難しく、住宅が持つ断熱性が大きくものをいうのです。
四季があるこの国において夏と冬の気温差には著しいものがありますが、室内にいて快適な生活を送るには壁や屋根から受ける温度差を一定にする必要があります。そして住宅の断熱性能を優れたものにする素材こそ、断熱材だというわけなのです。断熱材にはいくつかの種類がありますが、その厚みや素材によって室内外の温度差は歴然と違ったものになります。ところが一方で住宅の外観に関わるものではないからこそ、住宅建築の際の費用を外観に影響なく削るために利用されるのも断熱材なのです。
さて断熱性を考えて断熱材をたっぷりと使った住宅は、冬でも寒いことはありません。ところが費用を削るために使わなかった住宅は、一見使った住宅と同じように建てたとしても寒いので住めたものではないのです。しかも室内外の温度差が激しいところへさらされて、住宅の寿命が短くなったり、劣化が早いうちに来るといった可能性の否定出来ません。つまり最初に費用を削ったために、せっかく一生に一度の大きな買い物をしたのに住まいの寿命が早い段階で尽きてしまうのです。
そのうえ最近では冬の寒さもさることながら、夏の暑さもますます厳しい時代となってきています。近年熱中症で住宅の中にいても具合の悪くなる方増えているのは、多くの方がよくご存知のことでしょう。そんな中断熱材の費用を削ることなく十分に使った住宅は、夏に室内の気温が急激に上がることも抑えてくれるのです。このように考えると室内が外界の気温の変化に左右されることなく、いつも住まいの中が一定の過ごしやすい環境にあることは重要なことです。
そこでマイホームを建てるときには目に見えない場所にこそ住まいの機能を十分に発揮させるために、費用をたっぷりと使うことが大切なことだという認識も必要です。それによって一生快適な生活を送ることが出来る良いマイホームを手に入れ、そこに家族で住み続ける毎日が楽しいという生活も手にすることになるのです。なお断熱材を後から住まいに追加するのはかえって費用が掛かるので、最初に工事をおこなったほうが良いと覚えておいてはいかがでしょうか。